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中学生のみなさんにとって音楽がわかること、試験やテストのサポートをすることがこのブログの目的です。基本のチェックや試験勉強の点検に利用できますい。一般の方にも使えるようにしています。なお、内容に関して一切の責任はとれません。
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私ごとですが、小学生の頃、音楽の拍子記号で8分の6拍子はなぜ約分できないのだろうと思っていました。分数のように読みますが、分数ではないと気付くのにずいぶんかかりました。
・・・いつ教わったかは謎のままです。音楽にはこういういつの間に習ったのだろうというのがいくつもあります。そうした疑問を抱えたままの方が結構いるということが、様々な方と話をするなかでわかってきました。
音楽の得意な人からは「あたりまえじゃん。」のひとことで片付けられてしまうようなことなのかもしれません。そこで今日はこの「拍子記号」についてです。
*なお、前もっておことわりしておきますが、本来は分数のように書くほうがよいのでしょうが、ここでは分数表示はしにくいために、「2分の2拍子」のように書かせてもらいます。
拍子記号には、具体的な五線譜に現われるものをあげてみますと、
4分の2拍子、4分の3拍子、4分の4拍子、2分の2拍子、8分の3拍子、8分の6拍子 ・・・①
などがあります。他にもあるのでしょうがこのくらいに留めておきます。
これは一体何をあらわしているのでしょうか。下の部分(例えば2分の・・・の部分)は、1拍に数えられる音符の種類を表します。つまり2分音符ならば2のことです。8分音符なら8のことです。
それでは上の部分(例えば・・・2拍子の部分)は、1小節のなかの拍(拍)の数をあらわしています。つまり、1小節のなかでいくつその音符分の拍が数えられるかをあらわしています。
具体的にみてみましょう。8分の6拍子。これは8分音符が1小節内に6個分あるよと言うことを示しています。したがって4分の3拍子のように「約分」はできないわけです。
よくよく考えてみれば、8分音符6個分と4分音符3つ分は、音の「長さ」の割合でみることができるとすると、同じような気もします(素人考え)が、この両者の区別はどうしたらよいのでしょうか。
ひとつは、4分の3拍子で歌ってみて不自然な感じがすれば8分の6拍子です。
もうひとつは4分音符に付点がつくような長さの音に分かれてしまう小節が多ければ8分の6拍子なのだそうです。
ついでに上の①の拍子の中で、4分の2拍子、4分の3拍子、4分の4拍子、2分の2拍子、8分の3拍子などは2拍子(2分の2拍子、4分の2拍子)、3拍子(4分の3拍子、3分の8拍子)、4拍子(4分の4拍子 )といずれも明確な拍子がとれます。したがって単純拍子といいます。
それに対して、①の拍子のうち8分の6拍子は性質が異なっています。こちらは3拍分の長さを1拍分にまとめることができます。こういった拍子のなかまには8分の6拍子のほかに、8分の9拍子や8分の12拍子などがあって、複合拍子といいます。
上で出てきた拍子とは何でしょう。拍子とは曲のリズムのことです。したがって五線譜の最初に何分の何拍子と拍子記号で表すことになっています。リズムが刻めないと歌えませんし、演奏も開始できないからです。
それから五線譜上では8分音符の連続は見にくいので、横線でくっつけて表示します。つなぎ方の規則ははっきりしませんが、見やすくすることが第一のようで、臨機応変でよいようです。
ただし、これとよく似た3連符はある音符(付点音符を除く)を3等分した音符で、べつのものです。この場合には注意が必要です。例えば3連符1つ分が4分音符ひとつ分になることだってあり得ます。3連符は3つ連なった音符の上に「3」の数字が付いているので、区別ができますから安心してください。